· 

2019 Myosre Diary -1

バタバタと年末の仕事の合間に5回目のマイソール修行のための準備に追われ、一番の懸念材料15kg制限の受託荷物との戦い。

現地に私物を置いてきていない私は、毎回ブラックマットから全てのものを持参する。

マットだけで4kg近くあるため、今回はいつもの1/3の日本食とヨガウェア、洋服、薬など自分的最小限の荷物でインド入り。

沖繩、バンコク、チェンナイ、バンガロールと3回の乗り換えの末に約25時間かけてマイソールに到着。

 

到着後はレジストレーション、インドでの日常生活を送るための身辺固めなどある程度のことが済めば、あとはインド生活を楽しむのみ。

正直言えば、インドは好きだが長期滞在は私にとって難しい。「仮」の生活だからこそ、楽しめるのだと思っている。そしてそこへ集中する心持ちでいられる。インドに住みたいレベルへは、まだまだ修行が足りないってことです。

 

ここに来て、とにかくぐっすり眠れることがありがたい。もちろん、練習時間に遅れたらどうしよう、という一抹の不安はあるものの、目覚ましで普通に起きられるし、ここでの睡眠が心も体も癒してくれる。

お家大好き!(笑)

喘息のある私なのに、インドでは一度も喘息になったことがない。私にとって、インドは身体的に相性が良さそうと感じる。

でも、喘息になる人もいるし、たまたま今のところ発症していないだけかもしれない。けど、ここに来るとその心配がないと思えるのは嬉しい。

 

練習に関して言えば、最初の方が呼吸が浅くて少し苦しさを感じていたが、それも過ぎれば日本と何も変わらない練習となってきた。内容でいえば、日本で練習していることより少ないので、時間も体力も少し余裕がある。それでも、疲労感は気候が違うだけでも感じるし、あるにはあるのだけど、練習後の至福の二度寝の楽しみにも繋がるので、決して嫌ではない。

 

ここでの練習は全てシャラート先生にポーズをいただいているが、進む際は次のポーズの名前を言われるだけなので、細かくヴィンヤサなどをマイソールクラス中に教わったことはなかった。日本ですでにそのアーサナを練習しているのもあるが、だいたいはレッドクラス中に確認するようにしていた。もちろん、マイソールクラス中でも、そのヴィンヤサが正しくなければ先生は直してくださるのだと思う。

 

そして、今日初めて先生からヴィンヤサを習うという経験をした。手を取り教えてもらえることで、きちんと確認できたし、先生との関係もより取れるようになるような気がした。

多くの生徒さんは先生ときちんと積極的にコミュニケーションを取っているの思うが、私はしれ〜っと練習しているので(笑)

それでも先生はきちんと名前を呼んでくれるし、指示もしっかりしてくれる。

 

今までのここでの練習は、多くが日本でやっていることの「確認」であったが、それが次第にここで「学ぶ」という段階に比重が置かれるようになって来た気がする。

もちろん、今までも「学び」ではあったが、日本で素晴らしい先生方から指導を受けられていたため、日本にいながら、きちんとインドの教えを伝えてもらっていた気がする。そういう意味で、こちらに来て驚くこともなかったし、日本に帰ってからもアシュタンガの歩みが安心して継続できたと思う。

 

振り返れば、本当に恵まれた環境でアシュタンガヨガを学んでこられたこと、先生方の深い智慧から指導を受けられていたことに感謝するとともに、先生方の偉大さ、学びの深さ、勤勉さ、ヨガを学ぶ姿勢、謙虚さ、思慮深さを改めて感じた。

 

そういった思いが自分が指導者という立場になってみて、そして一生徒としてインドに身を置くことでひしひしとこの身に染み渡る。

 

インドという場所が教えてくれることは、そういった何かへの誰かへの尊敬・畏敬の念だったり、大いなるものに身を任せることの大切さだと思う。

ここで身を任せられれば、コントロールを手放せば、きっとまた違う変化を与えられるのだろう。

チャレンジングなことをするのにぴったりな場所である。たまに命がけだけど(笑)